1.「オーストラリアンシェパードはこんな犬」

ぼくは2歳♀のオーストラリアンシェパードと暮らしている。先日、ご近所の方から「お宅のワンちゃんがとても可愛いので、同じ犬種の犬を飼いたいと考えています」とお声かけ頂いて飼い主として何だか誇らしい気持ちになった。愛犬は人懐っこくて可愛いやつである。

立ち話で愛犬についていろいろと会話する中で、「もしかしたらオーストラリアンシェパードについての情報を求めている人がいるかも?」と気づいた。そこで「オーストラリアンシェパード」カテゴリを作って記事をまとめていくことにした。

前提として、ぼくは愛犬が自分で飼った初めての犬である。他の犬種やミックスのことはわからないし、オーストラリアンシェパード自体も個体差がもちろんあるだろう。あくまで参考程度にして頂ければ幸いである。

フリー素材のものですが愛犬にかなり似ています

オーストラリアンシェパード(以下オゥシー)は中~大型の牧羊犬種で、オーストラリアと付いているがアメリカの犬らしい。

Wikipediaでオゥシーについて見てみると、

性格は陽気で優しく忠実である。他の犬や子供と遊ぶことも大好きで、しつけの飲み込みがよく状況判断力も富む。身体能力が高く、運動量はとても多い。

とある。少なくとも我が家の愛犬についてこれはその通りと言って良いと思う。

ネットの情報になく実際に一緒に暮らしていて感じる点としては、「人と過ごすことがとにかく生き甲斐」、「運動量というよりも人と何かする時間の質と量」、「とても愛情深い」、「好奇心旺盛」、「知性的」などなど。

ファミリーの場合気になるのはオゥシーが子供と合うかどうか、という点かもしれない。少なくとも我が家の愛犬は、小さい子供や、他の犬、子犬とさえも相手に合わせて上手く遊ぶことができる。

うちの小さい娘と愛犬の過ごし方を観察していると面白い。愛犬はとても辛抱強く娘に対して接する。娘は愛犬に自然な反応を返す。愛犬はそれを汲み取って娘の邪魔をしないようにするがいつもそばに寄り添っている。

愛犬と暮らす中で最も強く印象付けられる「人と過ごすことが生き甲斐」という点については、それがこの犬の存在証明とでも言えそうなくらい、おそらくは犬種の作出の過程でこの犬が人類に持たされてしまったどうしようもない性(サガ)なのだろうと感じている。

愛犬はいつも家族の行動を目で追って何をするべきかを察しようとする。とにかく人の活動に参加したいのである。そしていつも家族の近くで寄り添って過ごしたがる。甘えてOKと伝えればぼくらの顔やら首やらを舐めまわして全力で愛情表現する。愛犬にとっての満足した生活には、人と一緒に過ごす時間の質と量が大いに関係していると思う。

我が家は常に誰かしら家に人がいる。だから愛犬を留守番させることはほとんどなく、愛犬はいつも人と一緒に過ごしている。それでも愛犬の様子を見るに足りてはいない。愛犬にとっては、自身としっかり向き合ってもらえる時間が大切で、単に一緒にいるだけでは不十分なのだろう。

こういう「何する?」と問いかけるような表情をよくします

愛犬と暮らす中で、オゥシーにとっての理想的な飼い主は、毎日一日の半分ほどは広大な自然や敷地の中で犬と一緒に出掛けたり遊んだりできる人ではないか、と思うようになった。

おそらくオゥシーが本来いたアメリカの牧場では数時間~半日ほどは屋外で人と一緒に仕事するのではないだろうか。そして時には牧場主の子供たちと遊んだり、他の牧羊犬と遊んだりもするのだろう。

犬は環境にかなり適応できる動物だとは思うが、このようにその犬種がもともといたであろう環境や状況を考えてみると見えてくるものがありそうだ、と実際に犬と暮らしていてよく思う。

犬に対するスタンスは人それぞれ。ぼくに関しては、出来る限り犬がその生を満足して送れるようにしてやりたいと考えている。(2に続きます)