3.「オーストラリアンシェパードの運動量」

ネットでオーストラリアンシェパードについて調べると、「運動量はとても多く、一日2回、各一時間の散歩が必要」とよく書いてある。この記述は正しい部分とちょっと違うかなという部分があると今のぼくは感じている。

純粋な運動量について、ぼくは愛犬が1歳くらいの頃、愛犬はどのくらい体力があるのだろうか?と試しに低山登山に行ったことがある。

低山だが縦走で往復5時間ほどの行程。愛犬は伸縮リードで行ったり戻ったりを延々と繰り返していたから、活動量としてはぼくの数倍はあったはずだ。下山して愛犬のペースに合わせてハイペースで歩いたぼくが息も絶え絶えなのに対して、愛犬はケロッとしていた。ぼくには愛犬の体力はほとんど無尽蔵に見えた。

イメージです

1日牧場で羊を追っていられるほどの体力を持つオーストラリアンシェパードのような犬にとって、人と短いリードで歩く散歩はいくら歩いたところで大した運動にはなっていないと思う。ぼくは散歩=運動と考えるのではなく、散歩=犬の気分転換と考えるようになった。

そして愛犬と暮らす中で、運動量を気にするのではなく、「人と何かする時間の質と量」を気にするようにもなった。愛犬は人と何かするのが生き甲斐で、その中で自然に運動する。

愛犬の様子から愛犬が満足する活動もわかってくる。それは「人と一緒に行う活動で、愛犬は自由に動き回れて、尚且つ頭も使うもの」。愛犬と様々なシチュエーションで接してきたが、帰宅後に満足そうに寝るのはこういった活動の後である。

牧場で羊を追えればそれが一番だとは思うが、現実的に日本の普通の町で愛犬が満足できる活動についてぼくは考えてきた。

いくつか例を挙げてみると、「広大な河川敷でロングリードで遊ぶ」、「他に犬がいない時間帯にドッグランでトレーニング」、「ドッグトレーナーなどいつもと違う人と一緒に遊ぶ」、など。嗅覚を使う「トラッキング(足跡追跡)遊び」も良さそうである。こういった活動の時間を出来る限り作ってやりたいと感じている。

 

人と一緒にたっぷり外で活動し、家では家族にたっぷり甘える、こんな暮らし方がオゥシーには合っていると思う。ぼくはそんな暮らしを少しでも実現させてやりたくて、いろいろ考えて試している。(4に続きます)