娘のピアノレッスン

先日、娘の初めてのピアノレッスンに付き添ってきた。先生は奥さんの後輩の方で数ヶ月前から動画でアドバイスをもらっていた。先生は横浜に住んでられるのでなかなかお会いしに行けず、対面でのレッスンは今回が初めて。

昨年、4歳の終わり頃から娘は鍵盤の付いている絵本をよく触るようになった。その絵本には童謡が譜面付きで載っていて、譜面を見ながら鍵盤を弾けるようになっている。譜面を見ながらそれなりに弾いている娘を見て、「ピアノやってみるかい?」と聞いてみたら「やりたい!」。

それ以来、娘はほとんど毎日ピアノを練習している。奥さんに教えてもらいながら、先生の動画アドバイスも受けつつ、この4月と5月は正しく毎日練習した。これだけ練習するなら、とぼくらも先生の対面レッスンを受けることを娘に勧めて、これも「やりたい!」。

そして初めての対面レッスン。まずぼくはグランドピアノの音に感動してしまった。ぼくも長くギターをやってきたから良い楽器を弾くことの大切さは身に染みているつもり。良い楽器は上達にも影響するし、その楽器だから生まれる表現というものもあると思う。良い楽器は演奏者にとっては「体験」でその体験が成長を促す。

娘は初めてお会いした先生に少し緊張していたが、練習している曲は全て披露してアドバイスをいただいていた。対面レッスンの良さの一つは先生が感じているものが雰囲気や空気感で伝わることだと思う。先生の考えていること、先生が感じているものを体感するチャンスだ。

あっという間に時間が過ぎて帰り道、娘は疲れたようでちょっとボーッとしていた。頭フル回転で先生と接していたのだろう。その感覚はぼくもよくわかる。娘にどうだった?と聞くと「また来たい!」。

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何はともあれ娘はピアノを弾き始めた。無理強いせずに見守って、もし娘がピアノを続けていけば、大人になった娘を何かの形で支えるものになるかもしれない。楽器というのはそういうものだと思う。少なくともぼくにとってはそう。娘にもそういうものが一つでも出来たら、と父ちゃんは願うのである。